9南西諸島における生物多様性評価プロジェクトの目的と手法GIS手法を用いた優先保全地域の抽出と生物多様性ビジョン作り *安村茂樹・花輪伸一(WWFジャパン) |
WWFジャパンは南西諸島において,調査研究や普及啓発,政策提言など環境保全を目的とした諸活動に取り組んでいる。同地域をフィールドとした個人・団体への研究助成支援は30年以上で延べ168件に及び,貴重な知見の収集に貢献してきた。また,自らも保全活動の優先順位が高い地域として,石垣島白保,沖縄島北部,奄美大島を選定し,重点的な取り組みを展開してきた。 プロジェクトでは,その初期段階から研究者,地域の有識者,行政等の多様な利害関係者に参加を呼びかけている。優先保全地域は,GIS(地理情報システム)を活用し,関係者の知見を集約することで抽出する。関係者が優先保全地域抽出とその保全ビジョン策定の過程を共有することで,それぞれの役割を認識し,実効性の高い保全・管理計画が検討されるようになる。本発表では,プロジェクトの概要,進捗状況を紹介すると共に,多くの研究者の参加を呼びかけたい。 |